こんにちは。
はならぁとサポーター「はならぁと部」です。

第一弾の告知チラシ完成と同時に、はならぁと2015 キュレーターさん
4名の各々担当されるエリアが先ごろ無事に決定したようです〜。

先日、橿原市の今井町を担当されることになったキュレーターさんで、
アート作家としても活動されている加藤巧さんにお話しを伺うことができました!

まだ会期本番に向けて準備中のため、ご本人にもわからない部分もあると思いますが、
それを踏まえて、現在の心境や奈良に対する想い、ご自身のアートについての
お考えなど、いろいろと聞かせて頂くことができました。



加藤巧(かとうたくみ)さんのプロフィールはこちら
http://hanarart.jp/news/archives/603

加藤さんも参加された、今井町での町家掃除の記事も合わせてどうぞ!!
http://blog.hanarart.jp/?eid=42


では、加藤キュレーターのインタビュー記事をどうぞ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

――加藤さんはキュレーターである前に、ご自身もアート作家として活動されていますが、
今回はキュレーターとして“はならぁと”に参加されます。
そういった立ち位置、スタンスについては、どのように捉えてらっしゃいますか?
アーティストである自分と、何か違う部分はあるんでしょうか?


加藤巧さん(以下、敬称略):
自分がキュレーションをすることになった経緯としては、
ある意味事故みたいなことがあって。(笑)

以前、シンガポールのアーティストインレジデンス(滞在制作)で
仕事をすることがありました。
シンガポールは中国系とマレー系を中心にした多民族国家なんですが、
その文化がミックスされたプラナカン様式という伝統的な建築物があって、
滞在先が、そういった伝統文化が残る地域でした。

そのときに、作品の展示場所として「一軒使っていいよ」って、
3階建ての伝統建築の建物を、使わせてもらえることになりました。


――シンガポールの伝統建築の建物が展示会場に!それはすごいですね!

加藤:
もともと僕の中ではコンセプトがあって現地に入ったんですが、
そうなったときに、自分の考えていたコンセプトを拡張して、
現地の同じ世代のアーティストに声をかけて、共同で展示空間をつくることにしました。

自分の中ではその行為はアートワークとしてやろうとしていたことだったんですが、
あとになって「それってキュレーションだよね」と言われ、一拍遅れでそれを自覚する、
ということがありました。

それからは、キュレーションも“手段”として自分の中に入ったので、
自分の中ではキュレーションする行為も、アート作品をつくる行為の中の一つとして
捉えています。

加藤巧

――今回、担当エリアとしては橿原の今井町を担当されますが、それについてはどういった
経緯がありましたか?もともと今井町についてはご存じでしたか?


加藤:
(当初)今井町については、「ここには、もうすでに文化があるな」という風に
思っていました。

現地の下見をさせてもらったときも、今井町のまちづくりには柔軟さも意思もあり、
作法に乗っとっていて、構築的につくられたプロジェクトがここにはあるんだなと
感じました。

ある意味“完成された町”に無理やり介入するのは失礼だなと思い、
素直な言葉でいうと「やることはないな」という印象がありましたね。


――山中ディレクターからの推薦や、実際の町を見ていく過程でその心境に変化が
あったのでしょうか?


加藤:
そこから僕が考える“はならぁと”のベクトルを捉えなおしてみることができました。
別にアートをやる人間が町をつくるわけではないし、つくれるわけでもない。
その方が、捉えやすいのかなと思いました。

無理やりにアートが何か「やることはない」んだけど、「そもそもそこにあるもの」が
対照化されるような表現はできる。
この町に失礼がないように、敬意を持ってこちらの仕事をするということかなと。


――加藤さんは今、奈良に住まれていますが、移住されるにはどんなキッカケが
あったんでしょうか?


加藤:
奈良に来て、6年目かな。
岐阜の出身なんですが、大阪で学生をやっていて、そのときに、
奈良や京都のお寺とか庭とかを観に行ったりしていていました。

その中で、「ここは気持ちいいなぁ」とか、また、「それはなぜなんだろう?」とか
思ったり、「昔のものが何で今も残っているのか?」とか考えたりしながら、
(自分の作品として)そういった歴史を応用した上で「今の状況を捉えたい」と
思っていました。

それで、(そういったことができるのは)日本の中だと奈良かなっていう。
住んでみて、いろんなお寺とかに行ったときも、季節で風景が変わったりとか。

加藤巧

――実際に住むとまたいろんな発見をされたんですね。

加藤:
そうやって理由があって奈良に来たんですが、それは自分のつくる姿勢と直結してると
思います。
今年、“はならぁと”に参加しようと考えたことについては、「奈良で生活していること」、
「それを自分なりに伝えていこう」、と考えたことが契機になってるかな。
それは、自分の中で大事なことかもしれないです。


――奈良で住むことと、ご自身のアート活動が密接に関わっているんですね。

加藤:
アートは息の長いメディアだと思うんで、瞬間的に言ったことが、
たとえば10年後、社会の状況とかいろんなことが変わったら、
捉えられ方とかも表現の仕方も変わっている可能性があるじゃないですか。

だから、今、即効性がないかもしれないけど、長い目で見て“いいもの”を創造したいですね。
それだから奈良にいる、というところもあります。

未来のことってわからないし、想像してもいっぱいズレちゃって、、、
今のところ僕には想像することしかできないんですけど、
でもその想像の助けになっているのは、何でしょうか、、、
実際に奈良には何千年とか過去のアーカイブがいっぱい残っているから。


――奈良にある何千年という歴史が想像を助けてくれるということですかね。

加藤:
そうですね。仮に“想像”はできなくとも“対照化”はできるというか、今の時点からの
(時間としての)距離を想像し、「その当時にできたものがこれだった」とか、、、
そういうものが残っているということは、僕が奈良にいる動機だと思います。


――なるほど。奈良には他の土地にはない歴史の蓄積があるんですね。
今日はお話しを聞かせて頂き、ありがとうございました!


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

以上、加藤さんにお話しを伺いました!

他県から移住されてきた加藤さんの「奈良に対する想い」を聞かせて頂くことができ、
いろいろな発見がありました。
「奈良には歴史がある」とはよく言われることですが、そのことがより具体的に感じられて、
奈良の人間としてはとても鼻が高い思いがしました〜!!笑

アート制作とキュレーションの関係性もなかなか興味深いお話でした。
加藤さん、ありがとうございます!!
今年の”はならぁと”楽しみにしています!!

また次回、他エリアのキュレーターさんのお話しも聞いてみたいと思っています!!

(M)

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